富士山国際ヒルクライムその2
午前3時半に暑苦しくて目が覚めました。その後うとうとしていると携帯のアラームが鳴り響きました。
カーテンを開けると予報どおり「雨」。走らないで帰ろうか迷いましたがもしかするとスタート前にやむかもしれないと思いがんばって6時過ぎにホテルを出発。
会場に到着するとすでに結構な人数がいました。雨は弱まるわけでもなくこのグラウンドもぬかるみができてます。
中止じゃないみたいなので荷物を自衛隊に預け、固定ローラーで20分ほどアップしました。雨の中なのでどうも集中できず、温まった感じもなく終了。早々に片付けてホイールを付け替えて、足にスポーツバルムのイエロー1を多めに塗りこみ出発です。
実業団E1クラスがパレードランを終えてスタートするとその他のクラスも続々とスタートしていきます。まだ、雨はやみません。
スタート前、誰かが
「グレーチングに~…おー」
とか入ってたのを思い出します。
そして男子CとDがスタート。最初3キロくらいは雨のせいかペースが上がりません。息だけが上がっていきます。
CP1の馬返しで給水ポイントの水をもらい一口飲んで残りを首にかけました。走ってると寒い感じはなくむしろ暑いくらい。ここから先の急勾配に備えます。
スプロケを30Tにすればなんとか直登できるのではないかと思ったのですが、やはり無理でした。目の前を大きく蛇行してる人がいたのでその人について蛇行しながら登ってみました。
それでも結構つらかった。まったくペースが上がりません。だんだん上半身が硬くなってきます。
途中、撮影スタッフのスクーターが煙を吐いて止まってました。ゆっくり登ってたのでオーバーヒートでしょうか。おかげで焦げ臭かった。
そこに現れたグレーチング。何の気なしに走ったらペダルを踏んだだけで後輪が空転。もうひと漕ぎしても空転。危うく転倒しそうになりました。
これは危ないなぁと思ってどきどきしていたところ、すぐ後ろで落車する音が聞こえました。救急車とか聞かなかったからたぶん大丈夫だったのかな。でも、車体がちょっとでも傾いているとたぶん転びます。
こんな危険な障害がまだいくつも存在します。その後のグレーチングは漕がずに勢いだけで通過することにしました。前輪は力を抜いて走れますが後輪はそうは行きません。後輪が溝にはまりそうな感じで左右どちらかに振られるようにすべるのですごく怖いです。もしかしたら昨年の那須の雪の道よりすべるのでは。
最後の付近、疲れすぎてテンションがおかしくなり、カメラマンに笑顔でピースして撮影してもらいました(いぇーい!)。そんな余裕があるならがんばってスパートしろよと聞こえてきそうですが、もう足は売り切れているので無理な相談です。
写真売りに出されたら買おうと思います。
そしてなんとか足を着かずにゴール。雨はやむどころかむしろ強くなった感じがあります。しかも標高2000メートルはとても寒い。とりあえず着替えてみましたが、着替えても合羽を切る前にぬれてしまい、結局寒いまま。これからJPTが登ってくるのを待ちます。
山小屋の前で1枚。
中で振舞われたしいたけ茶がとてもおいしく感じました。おばちゃん、ありがとう。
ゴール前で富士山側を1枚。チームカーが並んでます。左の小屋の後ろにブラーゼンの車もあります。
やっときました。1位のホセ・ビセンテ選手(チームUKYO)。2位に1分くらい差をつけて圧勝です。
2位のモニエ・ダミアン選手(ブリヂストンアンカー)。ちなみにRMZでした。
カメラが壊れそうなのでここらで撮影は中断。先日見かけたシマノレーシングの鈴木選手も無事ゴールしました。
その後全選手がゴールし、ようやく雨が上がりました。
まずはプロチームが下山。実業団も下山。その後一般参加者が下山。待ってる間もとても寒かった。
そんな待ち時間、チラッと富士山山頂が見えました。
下山前の1枚。火山灰の土がざらざらとクリートに着き、ペダルにはめたときパチンとならないときがありました。壊れたかと思った。
私は自走最終組でした。
帰りもグレーチングに気をつけながらゆっくり下山。路面はウェットで油断すると落車しそうなくらい急な坂なのですごく気を使います。そんな中カーボンホイールで下山する猛者もいました。しゅるしゅると音をたてて。
CP1で実業団選手がホイールトラブルで2人足止め。どこかのチームのホイールを借りてました。人の話してるのを聞いた限りでは、カーボンラミネートのホイールだったそう。カーボン部分が熱で膨れてきて破損したそうです。私のC24も油断するとそうなるのかなと思うと、ぞっとします。
なんとか無事下山を完了し、駐車場へ。
よく無事に帰ってこれたなぁ。ほっとしたのもつかの間。とっとと帰宅準備をして帰りましょう。
レーパン以外を着替え、自転車をしまい、タイム計測のパワータグを返し(そのために昨日カインズでニッパー買いました。隣の人にもお貸ししました)、なめこ汁(ヒラタケ入り)を戴きました。
「なめこ汁大好きー!(ミコト)」
ついでに昼食を買い求め、帰宅開始です。
とりあえずシャワーを浴びたいのでそのまま温泉会館へ。さっとひとっ風呂浴びて着替えました。
トランクス持ってくの忘れたので、駐車場の隅で着替えました。
そしてさっぱりしたところでようやく昼食です。
とりあえず焼きそばとおやき(野沢菜)を食べてその後出発です。
東名に乗る前にちょっと寄り道。
鈴廣。これで小田原に行かなくてすみました。伊達巻とかかまぼことか干物とか買いました。
そして東名へ。すぐに足柄SAに寄り道。給油と飲み物とトイレ休憩です。
そこで見つけたもの。
足柄の水。おいしいの…かな?けして後ろのドッグラン用ではありません。
監視モニターにツバメの巣が。ちょうど親鳥が帰ってきてました。その下には車が。勇気のいる駐車スペースです。
無事給油を済ませ東名から首都高へ、そして東北道へ。来た道をそのまま帰ります。みんな山手トンネル飛ばしすぎだって。
久しぶりにタイヤがいい感じに減りました。
おなかが空いたので上河内SAで夕食。
豚喜喜(とんきっき)の餃子定食?550円也。まあ、おいしかったかな。今日初めて食べる、米です。
約4時間、意外と早く帰ってこれました。荷物を降ろして遠征終了です。
ちなみにタイムは71分30秒くらい。クラス別にしても下から数えて一桁です。それもそのはず、途中後ろから来るクラスの人にだいぶ抜かれてきたので全体でもかなり遅いほうでした。
それでも目標だった、
1.足を着かずに完走する。
2.90分を切る。
は達成したのでとりあえず満足です。これ以上上は相当トレーニングしないと無理です。入賞にからむには50分に近いかそれ以上のタイムにしないとだめなので。
それはそれとして今回手に入れたもの。
その1、記念のボトル(OGKカブト製)。なんか、まんが書いてあります。スプリントする瞬間です。また、使わないボトルが増えました。
その2、記念マグネット。2013って入ってるだけで、満足です。
もう、あの道でレースするのはしばらくいいかなと思います。今度は本気でそう思います。
そんなこんなで、富士山国際ヒルクライム参戦記でした。
来週末は全日本ヒルクライムシリーズ第2戦、ツールド美ヶ原です。富士ほど勾配はきつくないようなのでがんばって登ってこようと思います。目標はとりあえず90分を切ることですかね。
今から楽しみですが、とりあえず雨具を買おうと思います。少しでも寒くないヤツを。