単身サイクリストと愉快な工具たち 

気軽にサイクリングと買い物を

東北サイクリングday2 酸ヶ湯温泉~霊場恐山

東北サイクリングもいよいよ大詰め。

2日目の予定は、

4号線の終点へ行く。

下北半島を北上し、むつ市へ。

です。

今日は雨の予報が出ているので少し心配です。

何しろ、雨サイクリングなんて久しぶりなので。覚えてないくらい前です。

こうタイトル打つと、山から山へといった感じになりますね。

でも、恐山は本来の目的に入っておらず、オプションです。

前日のヒルクライムの疲れもあって、よく眠れました。

朝5時くらいに起床。

にわかに色づく木々が眠い目に鮮やかに写ります。

とりあえず、ひとっプロ浴びに行きました、混浴風呂へ。

まあ、相変わらず人は少ないんですがね。

ジャージが乾いたのを確認してだいたいの荷物を準備してから朝食へ。

朝は6:30より朝食バイキングです。

かぼちゃの煮つけがあるのはうれしい。プチトマトも甘かった。

この後ご飯をお代わりし、ヨーグルトとりんごジュースも飲みました。

名残惜しいけど、今日は100kmを超える長丁場なので出発します。

こんなに晴れてるのに、この後雨の予想だなんて。

周りにはハイキング客がいっぱいです。

水を分けてもらい、これから20キロのダウンヒルに飲むことにしました。

道はたまに狭いところもあるけど、おおむね良好。

これだけの森の中を走るのは今回のサイクリングではこれで最後。

森のにおいとも別れを告げます。

さよなら、八甲田山

途中、こんな展望台がありました。

八甲田除雪隊というのがあるそうですね。

確かに、酸ヶ湯の豪雪はよく聞きますが、それを除雪する人たちって見たことないですね。

うーん、どれだろう、岩木山

おお、あれか。

津軽といえば岩木山なのですかね。

では、どんどん下りましょう。

青森市内の案内が見えてきました。

見覚えのある交差点。

5年前のちょうど今ごろ、出張でここに泊まったことがあります。

ここから歩いて4号線の終点に行きました。

ということで、もうすぐです。

地元も走る国道4号線。ここで終点です。

ずっとつないだわけじゃないけど、東京の日本橋の始点にもこのRFX8で行ったことがあります。

記念碑みたいのが道路の反対側にあるので、地下道を通ります。

丁度トイレもあったのでお借りしました。

4号線の真下に、地下空間。

記念碑前にて。

日本橋まで740km、新潟市まで473km。

1日160キロ走ったとすると、新潟まで3日かかるのか。

初日はここまでの移動があるからいいとこ100キロとして、残り373キロをどうする?

いやいや、今回の東北サイクリングのように秋田とか、山形で区切れば…

やめましょう。次の旅の計画はまた次の機会に。

でも、いずれまた来たいですね。

出は先を急ぎます。

まずは浅虫温泉へ。

途中、小学生ののる自転車のかごからボールが転がり落ちてきまして。

なんとか道路に出る前に拾ってあげることができました。

軽く「気を付けてね」といっておきましたが、地元だったら「あぶねーだろこの○△■」と言ってしまいそう。

でも、小学生からしたら青い自転車に乗った、こんななりの人(おっさん)にボール拾われたら余計に怖かったかもしれないね。

ここまで真水だったのでコンビニでドリンクを補給し、先へ。

今日行くのはあのぼんやり見えている山のほうか?

陸奥湾を一望。

砂浜ではビーチバレーとかやってて、なんとものどかです。

道の駅には寄りませんでした。

本当は夏泊のほうも行きたかったんだけど、この後の天気を考えると先を目指した方がいいのかなと思い、どんどん走っていきます。

途中、移動中のお坊さんがいたので会釈したら笑顔で会釈返してくれました。

彼はどんな修行中だったのだろうか。大きなザックしょってたけど、テントとか持ってるのかな。

目的地が同じだったらごはんとかおごって話を聞きたいくらい興味を持ちました。

どんどん雲が出てきました。

天気が悪いとやる気もそがれるのか、ここで集中力が切れたのでコンビニで買っておいたどら焼きを食べておきました。

昨日の登りが結構足に来てるようで、踏ん張りで体を支えられない分腕に力がかかり、二の腕と肩が痛いです。

2日目にして、つらくなってきました。

でも、今日はあそこまで行くんだ。

そう決めました。(最悪、電車に乗るという選択肢もありますが。)

しかし、天気どうなるんだろう。

昨日の予報では15時くらいまでは大丈夫って言ってたような。

悩んでも仕方ないので、行くことにします。

大型車も結構通るし、道路わきの道が盛り上がってたりして、結構走りにくいんです。

野辺地に入りました。ある意味、今日の分岐点です。

ここで諦めて電車に乗るか、それともずっと行くか。

本当の分岐点。

右に行けば八戸方面へ。

左に行けば下北半島へ。

といってる間に雨が降ってきました。

まだ11時半なのに。

慌ててレインジャケットを着て、バッグにレインカバーを付けました。

途中よった、お墓。

戊辰戦争の時の戦死者のものだそうです。

野辺地には何があるのかを全く調べてなかったのでそのままスルーしてしまい、

あとはひたすらむつを目指すのみ。

後53キロです。

雨が断続的に降っており、日差しもないのでちょっと寒い感じになりました。

ここはひたすらまっすぐの道。左に海。

天気が良ければ気持ちよかったろうに。

林の中を走り抜ける地区へ。

沼があったりして、いったいどこを走っているんだろうと心配になります。

バス停もあるので遭難の心配はないけど、近所に利用者がいるのかなと心配をする。

この後何度か踏切を渡ります。

そう、この道は電車が並行して走っているので、万が一自転車がトラブってもどうにかなりそうです。

やたらと風力発電の風車を見かけました。これは割と大きいほう。

もっと小さいのもありました。

てことはこの辺は結構風が強いのかな。

案内に下北半島って書いてあるんですが、

アイコンがどう見ても斧です。

疲れと空腹と尿意が訪れたので、最寄りのコンビニまで頑張ります。

服がぬれているので、食堂とかは入りにくいのです。

ここにホットのお茶と、レッドブル250。

凍える体にしみわたります。

その先の休憩広場。

だいぶ見えてきました。

(とか言ってるけど、本当にこれ恐山方面なのか?)

時間があれば一周サイクリングもしてみたい。

あ、ツールド下北ってなかったっけ?

道路わきに貝殻の破片もあります。

踏んでパンクしそうで。

で、やっぱり風車。

帰りの電車からも見えてたかな。

ようやくむつ市に入りました。

ここまでくればもう少し。

現在108キロ。あと30キロくらいか?

右って言うんだけど、直進してみました。

ちょっと寄り道。

こういうサイズ感です。

サイクルスタンドもありました。

お土産にホタテを買いたかったのですが、在庫なしとのことで。

入荷も不明との話でしたのでやめてひもの等を購入し宅急便で送りました。

おやつ。ニンニクコロッケ250円。

ハートチップルの風味がしました。

ニンニクパワーで元気を出してもうちょっと頑張りましょう。

ここまで来ると雨が上がりました。よかったー。

まだ3時。チェックインには早すぎる。

どうしようか考えた挙句、恐山まで15キロって書いてあったので行ってみることにしました。

途中、あちこちにこんな表示があります。

どうしても地獄の~丁目と思ってしまう。

途中、冷水が出てました。

残りが心もとないのでボトルに半分ほど分けてもらいました。

ずっと登りだと思ってたらのこり20丁くらいは下り、しかも結構急坂。

雨で路面がぬれているので気を付けて下ります。

駐輪場にはまさかのロード専用が。

しかも23c~28cって書いてあるじゃないですか。

これは驚き。そしてうれしかった。

正面に広がる湖。

いざ、恐山へ。

拝観料500円でした。

時間ないのでさくっとお参り。

温泉も入れるようでした。

石がしゃれこうべに見えてくるから不思議。

砂浜になってます。

泳いでみる?

しかし、よくこんな場所を見つけて開山したなと。

場合によっては硫化水素で中毒死ですぜ。

風車は現代的に樹脂製。

お守りとキーホルダーを購入し、恐山を後にします。

なんじゃこりゃ?

右に見える川が三途の川だそうで。そこにかかる橋は通行止めとなっております。

恐山はあの世なのか?

そういえばイタコっているのかなと今思い出してみたり。

さあ帰ろうというところで雨が降りだしました。

遠くでは雷鳴も聞こえます。

そして、12%の表示。

ここから1キロくらいは激坂区間です。

もう、何も言いますまい。

次に来ることはあるのか。

なんとも登り甲斐のある坂でした。

恐山ヒルクライム

帰路のほうがつらい。

もっとよく調べておけばよかった。

でも、こうでもしないと行くことはなかったと思います。

下山中は結構本降り。

一度乾いたのにまたびしょ濡れです。

今日のゴール、むつパークホテル。

凍える手でチェックインを済ませました。

自転車は部屋に持ち込んでokとのことでしたので、

新聞紙をもらって部屋に持って行きました。

カーペットを汚さないように気を付けましょう。

濡れたチェーンからオイルが滴り危うくやってしまいそうでした。

ありがとう、新聞紙。ありがとう、読売新聞。

ランドリーにジャージを放り込み、

その間に浴槽でゆっくり温まります。

ジャージを回収し、部屋に干してから夜の町へ。

ぐるぐると2周位した後えいやっと入ったのがこちら。

どんどこどん。

バーとかもあったんだけど、おなかすいたのと海のものを食べたかったので。

イカののぼりを見て入りました。

イカだろう。活イカ

時価って書いてありますが、今日は1700円でした。

それと日本酒。おしまこ美人って銘柄。不思議な名前ですね。

げそは焼いてもらいました。

まだうごめいてるやつ持ってくるんだもの。

店員「刺身にしますか?焼きますか?」

この選択肢を間違ったらバッドエンドになりそうな…

途中からワタを溶いてたべました。

新鮮なイカって食べたことなかったんだなぁとつくづく思いました。

ごはんを食べるのを忘れたので(炭水化物大事)この後コンビニでスパゲッティとアイス買って食べました。

今日のルート。

走行距離150キロ、獲得標高1000mくらい。

9時間以上走ったのがすごく久しぶり。

雨に降られて大変だったけど、何とか無事に走り切れて安心しました。

明日は最終日。午後2時の電車に乗らないと次が4時。最遅でも5時の列車に乗らないと帰れないことに。

結構忙しいです。

よくよく考えてみると、大間崎ではほんの少ししかいられないみたい。

(実際そうだったのですが)

以前は大間線て電車が走っていたのでそれに乗ればよかったのですが、とっくに廃線

自転車で頑張るしかない。

続く。