PS3、逝く
それは、月曜日の夜のこと。
夜9時を過ぎ、なんとなーくPSストアでソフトを物色していたら突然PS3の電源が落ちました。
ファンもそれほど回っていなかったのになんでだろう?と不思議に思いながらサイド電源を入れてみると…入りません。
30分ほど時間をおいて再チャレンジするも、やはりだめ。
グリーン→イエロー→レッド点滅
これを繰り返すのでした。
「もしかして、ソニータイマー発動か?」
気になってPCを起動し検索すると、そこには
「YLOD」
と言う言葉がありました。
そうです、私の持っている初期型PS3には致命的な欠陥があるらしく、CPU周りのハンダにクラックが入るらしいのです。設計のせいか最近の無鉛ハンダがいけないのか、絶縁状態になりオーバーヒートと判断され、何かしないと二度と電源が入らない状態になるそうです。
ソニーに修理に出すと13800円~16800円かかるらしい。しかも基盤交換による対応のためハードディスクはフォーマットされると言う。
当時6万円くらいしたPS3。現在は25000円ほどで買えるようです。しかしセーブデータとか、できれば移したい。
どうにかならんものかと調べていくと、一時的に電源が入るようになる方法がある事を発見。
1、ドライヤーで外から加熱し、ハンダ付け部分を強制的に膨張させなんとか通電させる方法。
(ドライヤー法)
2、基盤を取り出し、基盤のCPU周りにフラックスをたらしてヒートガンで強熱し、ハンダを溶かして通電させる方法。
ただし、2を実行するとソニーによる基盤交換は一切受け付けられなくなります。今後、ジャンクとして売るにしても気まぐれで基盤交換に出して使うにしてもできれば避けたい状況。
ならば、1のドライヤー法をやってみてだめならやむなく2をやればいいじゃないか!
と言うことでドライヤー法を試してみます。
(自己責任で行うものです。あくまで体験談としてお読みください。)
ケーブル類がはずされたPS3 60GBモデル。(画像が暗い…)
ホコリがいっぱい詰まってます。
こちらもホコリが…。
とりあえず、ハードディスクを取り外します。
ネジ一本で取れます。ハードディスクは少し横スライドしてから手前に引っ張ればおK。
次にドライヤーを準備。
ナショナル イオニティー。イオンの力で髪がつやつやに!そこらの安物とは風量が違います。
まだ、パナソニックになってないのが時代を感じさせます。
それでは加熱を始めましょう。
ラベルのあるあたりからがんばって加熱。
時折、ピキッとか音がします。
15分くらいでしょうか。よーく暖めておきます。結構熱くなります。
とりあえず荒熱が取れるまで放置。そのうちに新型PS3を用意します。
こちらが新型PS3。来年2月にPS4が発売されますが、PS3互換がないというので待たずに買いました。
HDDは250GB。プラス5000円ほどで500GBモデルがあったり、27000円位でグランツーリスモ6が同梱されたものがあったりしましたが、HDDそんなに内蔵してても仕方ないし、グランツーリスモも昔は好きでしたが、おそらくプレイしないので一番お得感のないこのモデルにしました。
意味もなくホワイトを選びました。
さて、新型をHDMI、初期型を以前PS2接続に使用していたD端子に接続し、いざ電源オン!
は、入りました。光輝くグリーンランプ!とりあえず成功のようです。
それでも、いつまたYLODになるか分からないので急いでデータを移します。
新型と初期型を直接LANケーブルでつなぎ、データ転送ユーティリティーを実行。
実際には1時間くらいかかりました。データは20GBくらいかな。
思えば初期型を購入したのは2007年6月。6年以上がんばってくれたのです。
(ちなみにドライヤーは同年9月)
みんなのゴルフ5やったり、PS2タイトルやったり、ゼノギアスやったり(PS2だとフリーズするのこれ)。自転車を乗り始めほとんどゲームをやらなくなり、「週刊トロステーション」だけ見るのが楽しみになったり、しばらくBDプレイヤーとしか使ってない時期もありました。
経年劣化もあるでしょうが、最近になってガンダム無双を毎日のようにやり始まったのがYLOD発症の原因かもしれません。
新型になり、ディスクが吸い込まれていかないのがいまだに違和感があります。PS2タイトルはもうやらないかもしれませんが、PS4が出たらいずれ買い換えるときが来るのでしょうかね。
突然訪れるのでドキッとしますが、恐れることはありません。YLOD。
恐れないけどあきらめが肝心かも。
こんなことかいてたらNHK FM でN響定期公演の放送が流れてきました。ベートーベンの第9をやるようですが、オーケストラの音あわせの音って、PS3の起動音そのままですよね。音源どこで録ったのかなとか思ってみたり。